ベトナム人介護福祉士教育支援サービス
一般社団法人UIW 代表の中田哲三です。
重いテーマに思われがちですが、
「生と死」を考える上で、宗教は避けられないものの一つ
歴史的にみても、各宗教に対して程よい距離間を保ってきた日本だからこそ
終末期医療における「装置としての宗教」を顧みる価値はあるのでは
日本の幾つかのクリスチャン系病院には
病院内にお祈りのできる教会があり、神父も常駐していると言います
患者とその家族に対し、医師や看護師等を含む医療関係者だけでは
心のケアとしては不十分だから、とか
何ができるというわけではありません
ただ、話を聞くだけ
「天国」を信じるかどうかはさておいて、それだけで、表情がほぐれてくるそう
いくら家族でも、本人の口からは「死に対する不安」は
語りにくいもの
また、職業人としてのカウンセラーの意義は認めますが
「死」を目前に控えた者の前では、あくまで他人でしかない気がします
日本の幾つかのクリスチャン系病院には
病院内にお祈りのできる教会があり、神父も常駐していると言います
患者とその家族に対し、医師や看護師等を含む医療関係者だけでは
心のケアとしては不十分だから、とか
何ができるというわけではありません
ただ、話を聞くだけ
「天国」を信じるかどうかはさておいて、それだけで、表情がほぐれてくるそう
いくら家族でも、本人の口からは「死に対する不安」は
語りにくいもの
また、職業人としてのカウンセラーの意義は認めますが
「死」を目前に控えた者の前では、あくまで他人でしかない気がします
私がベトナムに行くたびに足を運ぶ禅院があります
信者でなくても、ウエルカムで
訪問者には美味しい精進料理をごちそうしてくれます
もちろん拝観料もとられませんし、
連絡を入れておけば、ゆっくりお話を聞くこともできます
生活そのものが修行という捉え方をしていて
広大な敷地の中に、一種の大学のような小宇宙を形成して
僧侶に限らず、子供から手伝いの老女まで、とても美しい目をしています
180人もの孤児の面倒をみているそうです
捨てられたというより預けられた、に近いでしょうか
教育環境はうらやましいほど整っています
先日の訪問では、ベトナムで二番目に有名な高僧(92歳)にご挨拶できました
脳の病気のためにこの禅院で療養中だそう
代わりに、住職、そして副住職から貴重なお話を伺いました
宇宙におけるhuman beingや生死、覚悟、選択といったことがテーマでした
風や小鳥のさえずり、やわらかな日差し
自然との一体感からでしょう、心に平穏を覚えました
この禅院は、何千人もの食事と宿泊を賄える設備で有名です
きちんとした医療機関が30分以内にあれば、こんな場所に
介護施設を作るのも悪くありません
実際、ベトナムのパートナーとは
その件についていつも真剣に議論しています
看取りに関しても必ずしも家族が付き添う必要もなく
(高齢化するほど家族に先立たれてしまうケースが多い)
また、日本人介護士である必要もありません
日本語能力2級程度の若くて元気な介護士が
施設に数多く勤務していることのほうが
高齢者にとってはありがたいこともある
ホーチミンに来て、そう思うようになりました
人は人に癒され、また継続的に人を癒すには
充分な教育をされた、充分な数の介護人材が必要だと思います