ベトナム人介護福祉士教育支援サービス
一般社団法人UIW 代表の中田哲三です。
先日訪問した日本語学校の光景が
ある現実
(日本国内で日本語学校がかなりの勢いで増えている)
を物語っていました。
そこは去年できたばかりで、
主に中国福建省とベトナムの学生を受け入れています。
一クラス20人、
学力別に3クラスあり、語学能力の高い順から
1、18名が女子、2名が男子で、居眠りゼロ
2、13名が女子、4名が男子、居眠りが3名
3、4名が女子、14名が男子、居眠りが13名
学校側は、見学する私に恥ずかしいのか、
「とりあえず留学生」と呼んでいましたが、
9割以上がアルバイトをしているので、それが居眠りの理由にはなりません。
学ぶ意欲がない。
勉強が分からないからだと感じました。
先生はそれぞれに熱心でしたが、
あまりにも居眠りが多いとどんな先生も
モチベーションは下がる一方でしょう。
そういえば、ベトナムでも流行っている上に
コンセプトのはっきりしたレストランの
女性従業員は目が輝いて素敵でしたが、
流行らない店や
流行っていても自分の役割が見いだせない
店の従業員は、
どこか遠いところを見て時間をつぶしている感じで
自分が何をやりたいのか
それさえ分からない目をしていましたが、
3番目のクラスは起きている学生の目もまさにそんな感じ。
ベトナムの教育環境にもよると思いますが、
介護福祉士を夢見て日本に来る以上
次の三点は必要でしょう。
「何のために稼ぐのかという動機付け」
「介護という職業に対する意識付け」
「言葉を知り、話し、世界を広げる喜び」
優秀で、自立する必要に迫られ、
介護で生きようと心に決めた学生を選び抜くのは
砂場でコンタクトを探すよりも
難しいとその学校の職員は言われましたが、
こと介護福祉士に関してはその難しい人選を行ってから教育を始めるほうが
学生本人にとっても、学校、教師にとっても、
さらには日本の介護の未来にとっても幸せなことかもしれません。